2012年9月17日月曜日

裸足ー2012年

 いやぁ、まだまだ暑いですね。小一時間もしないうちに帽子もこの通り。
先ほど、アップした記事にも載せましたが、今年の夏は1ヶ月ヨーロッパに研修に行っていて、裸足が完全になまってました。

戻ってきてから1ヶ月、ちょこちょこと走っていて、気がついたことをまとめたいと思います。

 「走り」と「歩き」の違い。
学術的に言うと、競歩のルールにも見られることですが、床面から両足が離れる瞬間がある移動が「走り」で、その瞬間が無いものが「歩き」です。(まぁ、例外はありますが)

 私的な見方から言うと、これ、地面からの衝撃の大きさの違いと、それを吸収して走るかどうかの違いと言えます。

 「走り」は「ジャンプ」の連続したものと考えるとどうやって走ればいいかもクリアだということに気がつきました。

 ちょっと、両足で何回かジャンプしてみてください。
どんな風にしますか?
 大抵の人は、つま先から着地して、踵を地面すれすれくらいまで下げてきて、何か脚全体に蓄えられたバネ力みたいなものを感じて、それを次のジャンプにつなげて行きますね。その時、身体の他の関節、膝やら股関節やらは緩めている。関節を硬くしてたら、飛べなさそうなイメージ。腕やら頚やらも緩めている。
 そんな感じじゃないでしょうか?
 図を描いてみましたが、つま先で接地して、前足部で支える。トゥヒンジと足首のヒンジで、衝撃を受け止めて、その反動をトゥヒンジで上へ返して、移動の力へ変えていくという感じです。衝撃を受け止める役割をしているのが、直接的には、足部や下腿の筋の辺りです。
 「走り」には、「つま先」→「トゥヒンジ」→「足首のヒンジ」→「トゥヒンジ」→「つま先」という流れがあります。それにより、衝撃を受け止め、その反動を利用することが出来ます。効率の良い、筋力を最小限に使う移動手段と言えるでしょう。


 それと比較して、「歩き」はどうでしょうか。踵で着地して、それから足底面を全部つけて、踵を地面から離して、前足部で地面をプッシュしていく。
「歩き」の場合、「かかと(足首のヒンジ)」→「トゥヒンジ」→「つま先」という流れです。衝撃を受け止めるのが、仮に「かかと」であったとしても、その反動を利用する動きは含まれていません。反動を利用しないため、地面を自らプッシュする必要が生じてきます。

ここまでは、垂直方向の話でした。
矢状面では、どうでしょうか?

 流れの話をしましたが、その流れを矢状面で見てみると、「走り」は前に進みたいのに、つま先から始まって後ろ方向へ流れてから、再び前に進みます。「歩き」はかかとからつま先への一方向で、効率が良いです。

 速度と衝撃の大きさと効率の辺りから、早く進む時は「走る」こととなり、遅い時は「歩く」こととなるのでしょう。
歩行と走行のエネルギー効率の図が、探せない。確か、『基礎運動学』か何かに載っていたと思うんだけれども。うちには本自体が無いからなぁ。

あれ?
話したいこと、ちょっとずれてきたかな?

それと、身体の傾きですね。「走り」の場合、これを調整することでつま先から後ろへ戻る距離を矢状面で縮めて効率を上げることが出来ます。短距離走などでは下腿の傾きを大きくすることでむしろ、かかと方向へ移動するということがX軸上で、ほぼ0、またはマイナスを示すことがあるのかもしれません。

 そういう訳で、ジャンプの時の足の付き方をイメージすると走りやすいかなぁと思う今日この頃です。逆を言えば、走るような大きな衝撃を加えるときにかかとから接地するということは危険であるし、衝撃の反動を使えなくて自らプッシュするから疲れるということですね。


研修終了

すっかり、ご無沙汰しちゃっていましたが、春と夏の研修が終了しました。
ロルフィングの上級コースの研修に行っていました。
Peter Schwind、Christoph Sommerから指導を受けていました。

先月の頭に、無事、アドバンス・ロルファーに認定されました。

遅くなりましたが、ご報告まで。